今日は「シケムシ」という言葉について勉強しましょう。
郊外では、家のトイレなどに、
カマドウマと呼ばれる黒い色をしたバッタが出没しますが、
新潟では、このようなじめじめした暗がりに出没する虫の事を総称して、
「シケムシ」という人もいるようです。
方言かどうか、その判断は迷うところですが、紹介させて頂きました。
カマドウマの事を「便所虫」「便所コオロギ」と呼ぶ人もいるようですが、
これは全国的に広く使われている呼び方のようです。
(発音練習)
「シケムシ」
(スキット)
(山本)きゃーーーーーー。
(亭主)なんした。
(山本)今、今、でーどこで洗いもんしったら、そ、そこに。
(亭主)なんした。
(山本)真っ黒けのゴ、ゴキブリが出てきた。
(亭主)ゴキブリぐれでそんげたまげんなや、ほんね。
(山本)とうちゃん、はよ捕まえてくんねけ。
ゴキブリ退治してもらわねと俺でぇどこにいらんねて。
(亭主)ゴキブリなんてへぇどっか隠れてしもたわや。
(山本)あーーーーーー、とうちゃん。
そこ、そこ、テーブルんとこにいたわ。
(亭主)おっ、おうおう、こいつらか。
これなんてゴキブリでねて。シケムシらねっか。
(山本)ゴキブリでもシケムシでも何でもいいすけはよやっつけれて。
(亭主)ほれ、おめ、よう見てみた。
脚がなあごてバッタ見てらろ。シケムシらがね。
(山本)だすけ、講義なんて聞かんたっていいすけ、はよやっつけれて。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。