今日は「黒い」を意味する「くうれ」について勉強しましょう。
前回は「暗い」を意味する「くうれ」について勉強しました。
一方、新潟弁では「黒い」と言う場合、「くうれ」と言います。
ただ、ここで注意して欲しい事があります。アクセントの位置です。
「れ」にアクセントを置かずに「くぅれ」と平らに発音すると、
「暗い」という意味になり、
しっかり「れ」にアクセントを置いて「くぅれ」と発音すると、
「黒い」という意味になります。
ですから、例えば、「くうれ部屋」。
これも「れ」にアクセントを置いて「くうれ道」と発音すれば、
「黒い道」という意味になりますし、
「れ」にアクセントを置かず「くうれ」と平らに発音すると、
「暗い道部屋」という意味になります。
字で書くと一緒なのですが、
アクセントの置き方によって意味が変わるのです。
(発音練習)
「くうれ(黒い)」
「くうれ(暗い)」
「くうれ道(黒い道)」
「くうれ道(暗い道)」
(スキット)
(山本)とうちゃん、行ってくっさ。
(亭主)おう、どご行ぐんだか分からんろも行って来い。
おう、なんだ、おめ。そのくうれ洋服。
(山本)なかなか素敵らろ。
上下セットでばかやあせかったすけこうて来たんさ。
(亭主)それで今どご行ぐんだ。
(山本)買いもんに行ぐんだわね。
(亭主)なにや。そんげくうれ上下で買いもん行ぐんか。
葬式行ぐみてられ。
(山本)そんげ事言うのとうちゃんばっからわね。
(亭主)第一や、あぶねぞ。
そんげくうれ服着て、くうれ道歩いてっと交通事故に遭うわ。
(山本)俺なんてくうれ服着て、くうれとこに居たたって、
オーラがあるすけでぇじょぶらわね。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。