今日は、人に文句を言う場合の「なにか」について勉強しましょう。
新潟弁では、「なにしているんだよ」と言う場合、
「なにかしてんだ」と言ったり、
「なに言っているんだよ」と言う場合、
「なにか言うてんだ」などと言います。
このように、人に文句を言う場合、
新潟では「なにを」と言う時に「なにか」と言うのです。
アクセントは「な」にアクセントを置いて「なにか」ではなく、
平板読みで「なにか」と発音します。
(発音練習)
「なにかしてんだ」
「なにか言うてんだ」
(スキット)
(山本)とうちゃん、これ、明日行ぐ結婚式の御祝儀袋なんだろも、
筆ペンで俺の名前書いてもらわれるけ。
(亭主)なんだや、自分で書けばいいねっか。
(山本)いや、今料理してて包丁で指切ってしもたんさ。
ちとばかいてすけ、書いてもらわれる。
(亭主)おう、よし。
(山本)上手に書きなせ。気揉まんたっていいすけ。
(亭主)おや、まちごた。
(山本)え?なにかしてんだね。自分の妻の名前らてがんにまちごたんだけ。
(亭主)いやいや、わあり。
(山本)しかも、なんだね。
字間違えるんだばまら分かるろも、山本かおりってだっらね。
どっから出て来たんだね、こんげ名前。
とうちゃん何か俺に隠してんでねんかね。
(亭主)なにか言うてる。まぁ、そんげ隠し事なんてするわけねぇねっか。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。