今回は除雪に関する言葉について勉強しましょう。
雪が降ると、除雪しなければなりませんが、
新潟弁では、除雪する事を「雪ほげる」と言います。
ただ、山間部など、雪の多い地域では、
深く積った雪を掘るようにして除雪します。
ですから、除雪すると言う場合、「雪掘り」と言い、
「雪かき」という言葉はまず使われないようです。
ただ、この言い方は、下越や佐渡ではあまり使われず、
中越や上越の山沿いで多く使われるようです。
(発音練習)
「雪ほげる」
「雪掘り」
「雪掘りする」
(スキット)
(息子)いやー、腰がやめる。
(山本)なんだね、タケシ。へぇ腰がいとなったんだかね。
(息子)へぇ10分も除雪してれば、腰もいとなるこて。
(山本)そうすっと除雪へぇ出来ねけ。
そっちが終わったら、
こんだこっちの雪もほげてもらおかと思ってたてがんにさ。
(息子)いや、無理らて、腰がいてすけ。
まらやれもか雪ほげれ言うんだばとうちゃんに言うてくれや。
(山本)ほんねまらわぁけてがんに情けねぇ子らわ。
隣のうちのさっちゃんなんて、魚沼の方に嫁に行ってさ、
大雪ん時なんていっちんちじゅう雪掘りしてるいうてるてがんにさ。
(息子)自分がやっるわけでねぇろ。旦那さんがしるんだろ。
(山本)何か言うてる。
さっちゃんも一緒んなって雪掘りしてる言うったったよ。
女らてがんにおおごくろうらて。
(息子)さっちゃんなんて男みてな女らったすけ、それぐれ出来て当然らろ。
(山本)どぉー、そんげ事言うてて、あんた男としてしょうしでねかね、ほんね。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。