香月泰男展@新潟市美術館
2021年12月22日 11:03
シベリアシリーズで知られる画家、香月泰男の
大回顧展が新潟市美術館で開催中です。
学芸員の上池さんと会場を巡りました。
シベリア抑留によって画業の中断を余儀なくされた香月。
帰国後は27年に渡り戦争体験を描いています。
戦友への鎮魂、故郷への思い…
画家としての眼差しは戦地でも失われる事はなく
シベリアシリーズとして57点の作品になりました。
新潟市美術館では、香月の各年代の作品を
製作年代順に展示しています。
戦地から戻った香月は、一度戦争の記憶を絵画化しますが
数枚で題材を変えています…。
重厚な黄土色と黒で表現された
シベリアシリーズが誕生するまで、画風の変遷からも
香月の葛藤が感じられる、新潟市美術館ならではの
展示スタイルの回顧展です。
このあと、作品展は東京へと移りますが、146点の展示数と
制作順という展示は、新潟ならではの見どころです。
この機会をお見逃しなく!
新潟市美術館「生誕110年香月泰男展」
1月23日まで(12月27日~1月3日は休館)
台所の画家との異名を持つ香月泰男に因んでの
台所の画家展は1月10日までです。
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