2021年4月14日放送

新潟のコメでプラスチック製品 一石二鳥の期待

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新潟市の百貨店に登場した、プラスチック製品に注目です。新潟ならではの「あるもの」を混ぜて作られた、環境にやさしいプラスチックです。

カラフルなスプーンや、可愛らしいおちょこ。プラスチック製ですが、ただのプラスチックではありません。

【バイオマスレジンマーケティング企画営業部 杉原孝行部長】
「日本、やっぱりおコメの国。おコメを使ったバイオマスプラスチックを作れないかと」

新潟三越伊勢丹の一角に登場したのは、コメ由来のバイオマスプラスチック「ライスレジン」です。使われているのは、食用に適さない古米などの廃棄されてしまう新潟県内産のコメ。最大70パーセントまで混ぜることができ、石油系プラスチックの含有量を大幅に減らせる上に、フードロスも防ぐことができます。

新潟三越伊勢丹のレストランに、14日から導入されたストローもライスレジン製です。

【記者リポート】
「ストロー、触った感じはサラサラした質感なんですが、口に含んでもパサパサした感じがありません」

コメの含有量が20パーセントのストローは、ごみとして焼却したときに出される二酸化炭素を20パーセント抑えることができるといいます。

【新潟三越伊勢丹 牧野伸喜社長】
「将来に向けて『いい日本をつくっていこう』と。『いいことはやっていこうよ』という価値を我々から発信できれば。それを今のところは、お箸やおちょこに託して広げていきたい」

【バイオマスレジンマーケティング企画営業部 杉原孝行部長】
「(新潟三越伊勢丹は)発信力のある場所だと思っています。これが環境に優しく、使うことでSDGsに知らずして貢献するんだと分かってもらえればありがたい」

百貨店でも始まった、コメどころ新潟らしい環境にやさしい取り組み、今後、ますます身近になってきそうです。

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