2021年5月12日放送
「友達と遊ぶ感覚で農業」20代女性3人組の半農生活
新潟県三条市の幼なじみの女性3人組で農業を始めた、「農業Crew」をご紹介します。彼女たちが求めた農業のカタチとは。"いまどき女子"の農業を取材しました。
「待って、待って、(足が)抜けないんだけど」
田んぼで格闘しているのは「農業Crew」のリーダー・長野美鳳さん(28歳)と、メンバーの小川沙織さん(28歳)です。農業Crewは3人組と聞いていましたが、もう1人は?
【農業Crew】「1人ちょっと今、沖永良部島っていう、鹿児島?めっちゃ南の島にいて、ジャガイモを拾っていて...」
現在、もう1人のメンバー・金子理沙さん(28歳)は、沖永良部島のジャガイモ農家で武者修行中です。幼なじみの3人で、2018年に結成された農業Crew。きっかけは、"いまどき女子"ならではでした。
【農業Crew】「農業楽しそうじゃない?みたいな話をしていて、Twitterでつぶやいたら、じゃあ、やろうかってなって」
農業をする一方で、長野さんはフリーのデザイナーとして、小川さんは三条市で会社員として働いています。平日はメンバーそれぞれ仕事をし、空いている土日で農業をする。彼女たちは、自分たちの農業の形を「半農」と呼びます。
【農業Crew 長野美鳳さん】「兼業っていう言い方も、半農って言い方も、どっちも意味的には一緒なのかなって思うんですけど、やらされているっていうか働かされてるっていうよりも、『生き方として選択してる』って意味で半農の方がいいなって思っています」
彼女たちの実家は、それぞれコメや野菜の農家で、実家の田んぼや畑を使って農業をしています。ゴールデンウイーク真っただ中のこの日は、長野さんの家の田んぼで田植えです。小さい頃からゴールデンウイークは、田植えにかり出されてきました。
【農業Crew】「嫌すぎて高校生の時、めっちゃバイト入れてたもん。『あ~バイトだ。部活で忙しくって』とかね」
昔は嫌でも今は農業に戻ってきた?「そうですね。やりたくなっちゃった」
昔は、嫌だった農業。社会人になって捉え方が変わりました。
【農業Crew 小川沙織さん】「会社だと何か決まったものを作らなきゃいけないし、自分のやることは限られてくるけど、友達と一緒に農業すると、なんか自由。作りたいものは作れるし、何か一緒にアイデアを出し合って楽しいことも思いつくから、楽しい」
農業Crewのコメ袋。農業をカジュアルにおしゃれにしようと、デザイナーの長野さんを筆頭に考えました。これまでは家の仕事だった農業が、友達と好きでする農業に。
「ちょっと気持ち悪かった。すごい、めっちゃかわいい」
桶の中にいたのはオタマジャクシです。気に入った様子の長野さん。この子達を農業Crewのペットにするそうですよ。
【農業Crew】「なんか、楽しいしか出てこない。女子会って感じだよね。友達と遊ぶ感覚で農業」
とことん楽しむ農業Crew。友達と遊ぶ休日の延長にある農業の輪は、広がりを見せています。
農業Crewの活動を知り、農業をやってみたいという人が体験に来ました。
【農業体験をした人】「(農業Crewは)本当にすごいなって思っていて、こういうふうに生きていけたらなって思っています」
【農業Crew 長野美鳳さん】「すごくうれしいです。やったかいがありますね」
別の日、リーダーの長野さんの姿は新潟駅近くの店にありました。
【農業Crew 長野美鳳さん】「せっかく自分たちがやるんだったら、何かもうちょっと、安いから買うとかじゃなくて、『この子たちのだから食べてみたいな』って思われるようになりたいなって」
農業Crewはイベントを開いたり、店を間借りしたりして、自分たちが育てたコメや野菜を食べてもらう機会を設けています。
「うちで育てているおコメです」
この日のメニューは、チキンオーバーライス。コメは、農業Crewのこしいぶきが使われています。コメの栄養を最大限残し、旨味をたっぷり感じてもらえるように精米の度合いを工夫しています。
【訪れた人】
「作っている方の顔が見られるってことで、よりありがたみというか、そういうのもあって、かみしめながら食べられますね」
「作ったところから、ちゃんと人に届けるところまでやっているんで、その思いとかが聞けるので、それを含めておいしい」
席はあっという間に埋まりました。長野さんも大忙しです。
【農業Crew 長野美鳳さん】「私たちのことを知っていただく機会になったらうれしいなって思うので、すごくうれしいです」
育ててから食べるまでを届ける農業Crew。これから、どんな農業の形を見せてくれるのでしょうか。
【農業Crew】「未知だよね、まだ。キッチンカーも初めてだし」
キッチンカーを購入し、コメや野菜の魅力を伝えていく計画も進行中です。メニュー開発用に植えたパクチーやバジルなども、少しずつ育っています。
【農業Crew】「(始めてから)3年でこれだからね。カメのような早さで、3年の割には。働きながらなんで、きつくなったらきっとやりたくなくなるしね。そうそう、続かない」
三条市の幼なじみ3人が選んだ「半農」という形。そこには、「農業は楽しくする!」という強い思いがありました。
「待って、待って、(足が)抜けないんだけど」
田んぼで格闘しているのは「農業Crew」のリーダー・長野美鳳さん(28歳)と、メンバーの小川沙織さん(28歳)です。農業Crewは3人組と聞いていましたが、もう1人は?
【農業Crew】「1人ちょっと今、沖永良部島っていう、鹿児島?めっちゃ南の島にいて、ジャガイモを拾っていて...」
現在、もう1人のメンバー・金子理沙さん(28歳)は、沖永良部島のジャガイモ農家で武者修行中です。幼なじみの3人で、2018年に結成された農業Crew。きっかけは、"いまどき女子"ならではでした。
【農業Crew】「農業楽しそうじゃない?みたいな話をしていて、Twitterでつぶやいたら、じゃあ、やろうかってなって」
農業をする一方で、長野さんはフリーのデザイナーとして、小川さんは三条市で会社員として働いています。平日はメンバーそれぞれ仕事をし、空いている土日で農業をする。彼女たちは、自分たちの農業の形を「半農」と呼びます。
【農業Crew 長野美鳳さん】「兼業っていう言い方も、半農って言い方も、どっちも意味的には一緒なのかなって思うんですけど、やらされているっていうか働かされてるっていうよりも、『生き方として選択してる』って意味で半農の方がいいなって思っています」
彼女たちの実家は、それぞれコメや野菜の農家で、実家の田んぼや畑を使って農業をしています。ゴールデンウイーク真っただ中のこの日は、長野さんの家の田んぼで田植えです。小さい頃からゴールデンウイークは、田植えにかり出されてきました。
【農業Crew】「嫌すぎて高校生の時、めっちゃバイト入れてたもん。『あ~バイトだ。部活で忙しくって』とかね」
昔は嫌でも今は農業に戻ってきた?「そうですね。やりたくなっちゃった」
昔は、嫌だった農業。社会人になって捉え方が変わりました。
【農業Crew 小川沙織さん】「会社だと何か決まったものを作らなきゃいけないし、自分のやることは限られてくるけど、友達と一緒に農業すると、なんか自由。作りたいものは作れるし、何か一緒にアイデアを出し合って楽しいことも思いつくから、楽しい」
農業Crewのコメ袋。農業をカジュアルにおしゃれにしようと、デザイナーの長野さんを筆頭に考えました。これまでは家の仕事だった農業が、友達と好きでする農業に。
「ちょっと気持ち悪かった。すごい、めっちゃかわいい」
桶の中にいたのはオタマジャクシです。気に入った様子の長野さん。この子達を農業Crewのペットにするそうですよ。
【農業Crew】「なんか、楽しいしか出てこない。女子会って感じだよね。友達と遊ぶ感覚で農業」
とことん楽しむ農業Crew。友達と遊ぶ休日の延長にある農業の輪は、広がりを見せています。
農業Crewの活動を知り、農業をやってみたいという人が体験に来ました。
【農業体験をした人】「(農業Crewは)本当にすごいなって思っていて、こういうふうに生きていけたらなって思っています」
【農業Crew 長野美鳳さん】「すごくうれしいです。やったかいがありますね」
別の日、リーダーの長野さんの姿は新潟駅近くの店にありました。
【農業Crew 長野美鳳さん】「せっかく自分たちがやるんだったら、何かもうちょっと、安いから買うとかじゃなくて、『この子たちのだから食べてみたいな』って思われるようになりたいなって」
農業Crewはイベントを開いたり、店を間借りしたりして、自分たちが育てたコメや野菜を食べてもらう機会を設けています。
「うちで育てているおコメです」
この日のメニューは、チキンオーバーライス。コメは、農業Crewのこしいぶきが使われています。コメの栄養を最大限残し、旨味をたっぷり感じてもらえるように精米の度合いを工夫しています。
【訪れた人】
「作っている方の顔が見られるってことで、よりありがたみというか、そういうのもあって、かみしめながら食べられますね」
「作ったところから、ちゃんと人に届けるところまでやっているんで、その思いとかが聞けるので、それを含めておいしい」
席はあっという間に埋まりました。長野さんも大忙しです。
【農業Crew 長野美鳳さん】「私たちのことを知っていただく機会になったらうれしいなって思うので、すごくうれしいです」
育ててから食べるまでを届ける農業Crew。これから、どんな農業の形を見せてくれるのでしょうか。
【農業Crew】「未知だよね、まだ。キッチンカーも初めてだし」
キッチンカーを購入し、コメや野菜の魅力を伝えていく計画も進行中です。メニュー開発用に植えたパクチーやバジルなども、少しずつ育っています。
【農業Crew】「(始めてから)3年でこれだからね。カメのような早さで、3年の割には。働きながらなんで、きつくなったらきっとやりたくなくなるしね。そうそう、続かない」
三条市の幼なじみ3人が選んだ「半農」という形。そこには、「農業は楽しくする!」という強い思いがありました。