●宝蔵寺(ほうぞうじ)
住所 刈羽郡刈羽村滝谷1701(JR越後線の西山駅から車で3分ほど)
電話 0257‐45‐2397
真言宗豊山派のお寺。開山は約700年前の鎌倉時代。本尊は「阿弥陀如来(あみだにょらい)」。
戦国時代の山城「勝山城」のふもとにある。勝山城は、上杉謙信配下の出城で、越後を治めるための重要な戦略拠点であった。当時は城を守るように五つの寺があったが、今は宝蔵寺一カ寺のみとなっている。
秘仏として祀られている「十一面観世音菩薩」と本尊の「阿弥陀如来」には、あるいわれがある・・・。
時は、戦国時代末期から安土桃山時代、上杉家は、豊臣秀吉の命により会津へ国替えとなった。その際、家財道具など一切のものを運ぶのだが、宝蔵寺にある仏像や宝物なども全て船に積んで運ぶことになった。ところが、いざ出港と言う時になっても船が動かない。そこで、「阿弥陀如来」と「観音菩薩」を降ろしたところ、船が動いたという・・・。この地を去りたくなかったニ尊が船を止めていたのではないか、と伝えられている。ニ尊は宝蔵寺へと戻され、以来大切にお祀りされている。そこから、お寺は不退山(ふたいさん)宝蔵寺と呼ばれている。
☆仏事の泉「仏壇の新調」