●福厳院(ふくごんいん)
住所 柏崎市東本町1-1-12(柏崎駅から歩いて2分ほど)
電話 0257-22-4487
曹洞宗のお寺。開山は1558年(戦国時代)。上杉謙信の家老、斎藤朝信(とものぶ)が開いた。本尊は「釈迦牟尼佛」。秘仏として、弘法大師が彫ったとされる「延命子安地蔵」が祀られている。寺は、もともとこの地蔵尊を祀るために建立されたと伝わる。
本堂は2007年に起きた中越沖地震で全壊。大きな被害を受けたが、ようやく去年の7月に再建。その際、天井絵を一般から募集した。柏崎市内はもとより、東京都や埼玉県などからも応募があり、小学2年生から80歳代まで85人が描いた絵が集まった。花がテーマで、住職が描いたものを含め、86点の絵が天井を飾っている。裏面には、復興祈願などの願いが記されている。
また、震災で損傷した本堂の柱から、木製の笛「コカリナ」を制作。コカリナは、「木でできたオカリナ」とも呼ばれ、柔らかな音色を奏でる楽器。住職が代表となり、「柏崎コカリナクラブ」を結成。年に一回、震災復興祈念コンサートを開いている。コカリナクラブでは、地震で柏崎沖で上がった縄文時代の古木からもコカリナを制作。 太古の音色を奏でている。今年も7月16日に震災復興祈念コンサートを本堂を会場として開催する。