- 今回の指南書 - 匠の技を見よ
●西福寺(さいふくじ)
・住所 魚沼市大浦174
(関越自動車道 小出インターから車で7分ほど)
・電話 025-792-3032
曹洞宗。開山はおよそ450年前。
曹洞宗のご本尊は本来、お釈迦様だが、西福寺のご本尊は阿弥陀如来。西福寺はもともと違う宗派のお寺であったと伝えられ、当時の阿弥陀様を今もご本尊として祀っている。
西福寺を開いた開山様が祀られている、開山堂には、見事な彫刻。天井には江戸末期に石川雲蝶が6年かけて作ったという「道元禅師猛虎調伏の図」。これは、道元禅師が中国の天童山へ行脚をしているところを表した作品。(行脚の途中、1匹の虎に襲われそうになった道元様は、持っていた杖を虎に向かって投げた。そして岩に座って座禅を組むと、杖が龍へ姿を変え、虎を追い払った。)
石川雲蝶はとてもミステリアスな作家で、写真や似顔絵などの記録はいっさい残っていない。 2014年に生誕200年を迎える記念として、子孫の話をもとに、昨年銅像が作られた。
石川雲蝶とはどういう人物なのか想像しながら、作品を見るのも楽しみ方のひとつかもしれない。
☆仏事の泉「如来像の特徴」