- 今回の指南書 -  柱の傷あとを見つけよ 

 

国上寺 (こくじょうじ ) echigo_121109.jpg

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・住所 燕市国上1407
 (JR越後線分水駅から寺泊方向へ 国上山を目指し車で15分 )

・電話 0256-97-3758

 

宗派  真言宗豊山派(しんごんしゅうぶざんは) 
山号  雲高山(くがみさん)
開山  709年(和銅2年) 
本尊  上品上生阿弥陀如来(じょうぼんじょうしょうあみだにょらい)
     秘仏の座像 12年に一度、子年に御開張されます。

 

寺宝は「柱に残る手裏剣傷」。
1302年を誇る国上寺の歴史には、多くの偉人が登場してきます。
良寛が住んだ五合庵や源義経が一時身を隠した講堂など、常に時代と深く繋がっていました。

時代は遡り、最澄の弟子•慈覚大市が国山寺を訪れて以来、伝えらている逸話があります。

それは「僧兵」。かつて国上寺は県内外140あまりの末寺の本坊であった。
そこには、常に千人以上の僧侶が武力を行使する集団としていたと伝えられています。
当時、行政に対して力ずくで自分たちの願いを懇願する、その過程で僧侶も武器を持ち拳を振り上げる時がありました。その必要に備えて、講堂にある柱を人に見立て手裏剣を投げて日々、訓練したそうです。

現在の方丈講堂(客殿)には、その歴史を示す無数の傷あとが柱に残されています。

 

 

 ☆仏事の泉 「お墓の構造