- 今回の指南書-  寺由来の動物をみつけよ 

●乙宝寺(おっぽうじ)

・住所 胎内市乙1112
echigo_130222.jpg (荒川胎内インターから車で5分ほど。)

・電話 0254-46-2016 

 

宗派 真言宗智山派
山号 如意山
開山 736年(天平8年)
本尊  大日如来

越後三十三観音霊場 第二十六番札所のお寺です。
聖武天皇の勅願により行基菩薩、婆羅門僧正らが、北陸一帯の安穏を祈願して開山しました。
寺宝は「写経猿伝説と残る猿塚」。
お寺には多くの逸話や伝説が残されています。その中でも、あの今昔物語に収録されている「写経猿」の説話があります。

裏山に住みお寺に遊びに来る2匹の猿がいました。その猿がある時に木の皮を持ってきて身振り手振りで写経を書いて欲しいと頼んだそうです。殊勝な猿だと関心した住職はお寺に来るたびに木の皮に写経を書き授けていたそうです。
時は流れて、2匹の猿が死んでしまった時に住職は大層心を痛めて、猿を供養するためのお墓を建てました。それが猿塚として残っています。

写経猿の説話には続きがあります。猿は死んだ後に人間に生まれ変わり、再びお寺を訪ねて写経を完成させたと伝えられています。故に猿供養寺とも呼ばれています。
現在では、その説話にちなんだ猿を型どった木彫りのお守りがお寺に伝えられています。

 

 ☆仏事の泉 「最後のお別れとお斎